感想(ドキュメンタリー)

Gringo ジョン・マカフィー: 危険な大物

ジョン・マカフィー: 危険な大物 (2016) Gringo: The Dangerous Life of John McAfee
 
『その名を冠するアンチウイルスソフトで財を成したIT業界の重鎮、ジョン・マカフィー。
 時は変わり、世間を騒がす疑惑や悪行でその名がまた知られることに。』
 

 
私の中でマカフィーといえば
フリーソフトなどのインストール時に注意してないと勝手に抱き合わせでねじ込んでくる小賢しいイメージだが
一般的にはセキュリティ対策ソフト界の大御所ですの。
そんなマカフィーの創業者ジョン・マカフィーを追ったドキュメンタリー。
 
基本的に海外のドキメンタリーは真に受けないように心掛けて鑑賞してはいるものの
話半分にしても破天荒な人物である。
 
McAfee Associates設立 → 持株を売却して退職
→ コロラドに広大な土地を購入しヨガ教室 → 飽きる
→ 中央アメリカ北東部の小国ベリーズ移住 → 地元のギャングや警察を買収しカーツ大佐化 → 隣のアメリカ人殺害(容疑)
→ 逃亡 → 隣国グアテマラで逮捕 → アメリカ送還
→ リバタリアン党からアメリカ大統領選挙立候補 → 予備選敗退
→ MGT Capital Investments会長兼CEO就任 → 水力発電ビットコインマイニング事業開始
 
なんだかんだで駆除されず、またIT産業に返り咲いてるのもそうだが
作中語られる彼のハンモックを使った性癖にも驚愕した。性癖も破天荒である。

才能と人間性が比例しないことの典型のような人物だなとも感じた。
 
ジョニー・デップ 主演で「King Of The Jungle」というタイトルで彼の物語が映画化されるようなのでそっちも楽しみです。
 
gringo=スペイン語で「よそ者」。中南米ではとくにアメリカ人の蔑称
 

感想(洋画)

ウォー・マシーン

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017)War Machine
 
『誰も望まない戦争の駐在軍司令官に任命された大将は、それでも勝つと心に誓い、
 周りの混乱や意見はお構いなしに突き進む。思い上がりこそ最大の敵だと知らず…。』
 

 
スタンリー・マクリスタルを取材したノンフィクション本「The Operators」原作作品。
著者は既にお亡くなりなんですのう
邦題にわざわざ「戦争は話術だ!」と付いているように戦闘は少ないです。
「戦争は話術だ!」なしでウォー・マシーンだけのが作品の芯をとらえた感じがするけど・・・
 
「劇中の」陸軍将軍マクマホンは方針は間違えているかもしれないが良い奴で良い上司だ。
マッチョ思想全開で仲間想いの男が完全に後始末・尻ぬぐい要因として投入され、それでも前向きに頑張るお話だ。
 
中盤、語り部が誰かわかるわけだけど
昨今のメディア状況から感じる感想としては
「なんでこんな軍人は偉そうにしてるんだ」的なこと言ってるけど
お前もなんでそんな上目線なんだ・・・とも感じた。
 
そもそも道徳的な正論だけでは全く何も実際には解決しないこの世の中で
全員一致で納得出来る状態になんて誰がやっても結局到達できず、どれを選んでも間違いならば
せめて過程だけは、こんな仲間を大切にする上司と歩みたいもんだ。
 
ラストのあのお方の登場はとてもマッチョ感があって良かった。
なんとなくハート・ロッカーっぽいなとも思った。
 

感想(洋画) 映画

ワイルド・スピード ICE BREAK

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)The Fate of the Furious / Fast & Furious 8
 
『ワイルド・スピードの第8作目。強固な絆で結ばれていた“ファミリー”が、ドミニクの裏切りでバラバラになっていくさまを描く』
 

 
喧嘩の後は友達(ダチ)で、さらに共闘後は家族(ファミリー)だ!
 
というのはわかるけど
後半の展開に素直に笑えないのは何故か。
デッカード・ショウがハンを殺しているからだ。
ジゼルも奴の弟との闘いで死んでいるからだ。
 
2013年に亡くなったポール・ウォーカーの演じたブライアンは物語の中では生きているのはアツいものを感じる。
作品中あつかいが別格なのも当然。
なんだけど
物語上生きているブライアンと、物語上亡くなったハン達の扱いの差には
ストーリーとしては納得いかない気もする
 
気もするんだけど、実際にはサン・カンもガル・ガドットも亡くなってないわけで
物語を飛び越した映画チームとしてのファミリー感はいいなとも思ったり。
 
好きなだけに重箱の隅をつついてしまうこのジレンマ。
単品としては最終3部作の1作目として今後も期待できる作品でした。
 
それにしても昨今のシャーリーズ・セロンは素晴らしいですの
登場だけで悪役強敵感が出せる女優は、彼女とシガニー・ウィーバーぐらいだな。

感想(邦画)

BLAME!

BLAME!(2017)
 
『正常な機能を失い暴走する巨大階層都市で抹殺される人類。
孤独な旅人・霧亥は、人類の生き残りを賭け、かろうじて生き延びていた村人たちと共に戦うことを誓う。 』
 

 
弐瓶勉のデビュー作の映画化。
面白かった!
 
まぁ機械に支配されてるっていうありきたりな話ではあるが
もはやこのテーマってジャンルみたいなもんで「ゾンビをどう見せるか」が重要で
ゾンビぱくってるって言い出したら話が前に進まない気もする。
 
そういう意味じゃ「シドニア」といい、
ポリゴン・ピクチュアズと弐瓶勉の世界観がいい感じにマッチしてるのか
絶望的状況感が絶妙で良いです。
 
とにかくシボさんが素敵である。どの形態でも素敵である。
シドニアの白羽衣つむぎも良かったが、これからはシボさん押しでゆきます。
 
BLAME!(ブラム)公式サイト
 

感想(洋画) 映画

この世に私の居場所なんてない

この世に私の居場所なんてない(2017)I Don’t Feel at Home in This World Anymore
 
『気弱でおとなしい看護助手の家に空き巣が入るが、警察は何もしてくれない。
彼女は仕方なく、変わり者の隣人と手を組んで、自分で犯人探しを始めるが…。』
 

 
電車に乗るとき横入りされ、注意したらしたで、きっともめて面倒くさいからぐっと堪える
横入りする奴の精神構造ってどうなってるんだろーね!とか
 
最近盗まれた自転車が発見され戻ってきたけどベッコベコで
なんで私が修理にだしてんだろなとか
 
普通に生きてるだけなのに割を食うこの世の中ってなんだろーねっていうか
世間って世知辛いなーとか、まぁ誰でも一つや二つはあるんだろうけど
 
この主人公もそんなクチで共感した。
主人公ルース役のメラニー・リンスキーがガッツリ役にはまっているし(見た目がなんだか絶妙)
イライジャ・ウッドもいい味をだしております。
 
ルースが警察に言い捨てられる
「世の中にはもっとデカい悩みを抱えてる人がいっぱいいるんだよ」は
もっともだが、なんとも納得いかない。そんなの重々承知なんだよ!と。
 
お気楽展開かと思いきや
後半、行き当たりばったり全開だがハードな展開になっていくのも予想外でした。