白石晃士監督の新作映画『近畿地方のある場所について』の予告が公開されましたね~
白石監督作品は話がぶっ飛ぶことが多く(嫌いではない)
そのぶっ飛び具合が原作準拠なのかアレンジなのか判断できるように前回監督作の『サユリ』から原作を事前に読んでから映画館に行くようにしています。
ちなみに『サユリ』映画化は漫画原作を読んだときは「逆襲!」って感じで激アツだった終盤のシーンが
「感動的」に描かれていたのがどうも納得がいっていない。
ということで
『近畿地方のある場所について』(著者:背筋)を読んでみました。
『行方不明になった友人 小沢、オカルト雑誌の編集者であった彼は失踪する前に、とある地域にまつわる怪談を取材していた。過去の雑誌記事、読者の体験談、ネットの書き込みーー彼の足取りを追うため、彼が収集していた資料を読み解いていくと、それらにはある繋がりが浮かび上がってくるのであった…』
名作ホラー『リング』が2025年の現在見返すとVHSのビデオテープってなんだよ的な世代間ギャップを感じてしまうのと同様に
『近畿地方のある場所について』も何年か経ったら世代間ギャップを感じてしまうんじゃないかと思うくらい現代的な恐怖感を上手く描写した作品だと思った。
「SNSでまったく知らない奴が自分だけをフォローしてて何投稿しても秒でソイツから「いいね」がつく」とかまさに今っぽい恐怖感。
取材を通して年代もジャンルも違う複数のエピソードが、ある事実に集約していく様は「ほんとにあった呪いのビデオ」のスペシャル的なものを書籍で読んでいるような感覚があった。
映画化の懸念点としては文章だからこそ出来たとある展開が映像だと意外感がユルくなりそう~というかなんていうか…って所だけどまぁ8月を楽しみに待つとしよう。
近畿地方のある場所について(カクヨム)
近畿地方のある場所について(Amazon)
…とまで書いておいて映画の予告貼り付けるのもどうかと思ったので外しておきます。
書籍これから読む人は情報入れずに読んだ方がいいかも。
近畿地方のある場所について(映画公式)