戸田字幕についてyayaya kettaina

やややケッタイな
Ray Parker Jr.の歌うゴーストバスターズのテーマソングの一節

If there’s something strange in your neighborhood Who you gonna call? Ghostbusters!
(近所で何か変なことがあったら誰に電話しますか?ゴーストバスターズ!)

ややや ケッタイな どうしよう ゴーストバスターズを

異次元翻訳したことで有名な字幕界の大御所、戸田奈津子さん。

当サイトのゴーストバスターズの考察、用語等は基本、日本語翻訳(戸田訳含む)を基準にしていますが英語のセリフと比較した場合、なんか違和感の出る箇所があるのもまた事実。

ということで今回そのへんを扱ってみようかと。


鍵の神ヴィンツがゴーザについて語るセリフ

Gozer the Traveller. He will come in one of the pre-chosen forms. During the rectification of the Vuldronaii, the Traveller came as a large moving Torb! Then during the third reconciliation of the last of the Meketrex supplicants, they chose a new form for him, that of a giant Sloar! Many Shubs and Zulls knew what it was to be roasted in the depths of a Sloar that day, I can tell you.

これを戸田訳では
ゴーザがある形をとって現れる。ボルド人を破滅させた時は巨大なナメクジマケトレ人の第3回征服の時は口から火を噴くイボガエル。マケトレ人はその炎に焼かれてマケた
と訳しています。
2か所見ていきます。

During the rectification of the Vuldronaii, the Traveller came as a large moving Torb!

[独自翻訳]
ボルドロナイの制圧の時は、ゴーザは大きな動く「トーブ」の形で現れました。

[戸田訳]
ボルド人を破滅させた時は巨大なナメクジ

ナメクジは英語でSlug(スラッグ)
そして次

Then during the third reconciliation of the last of the Meketrex supplicants, they chose a new form for him, that of a giant Sloar!

[独自翻訳]
最後のマケトレクス嘆願者たちの三度目の調停時は巨大な「スロアー」の形を選択した。

[戸田訳]
マケトレ人の第3回征服の時は口から火を噴くイボガエル

カエルは英語でtoad(トード)
SloarとTorbはモンスターの名称だと私は解釈していますが、たぶん戸田訳ではSloarをSlugと解釈してナメクジTorbをToadと解釈してイボガエルにしている気がします

そしてさらにSlug(Sloar)toad(Torb)位置が入れ替わってしまっています。

roasted(焼かれた)として、「口」から火を吹く記述はどこにあるのか。とか
rectification(改善・修正・改正・矯正)は「破滅させた」で良いのかとか
reconciliation(和解・仲直り・調停・仲裁)は「征服」で良いのかとかいろいろ疑問点もあります。教えてエラい人!

正しくは

バルドロナイを征服時は大きな動く「トーブ(戸田訳的にはイボガエル
メケトレックス三度目の和解時は巨大な「スロアー(戸田訳的にはナメクジ

という感じではないかと思うのです。



ゴーストバスターズ(講談社X文庫)井口民樹(著)ではどう記述されているかというと

ゴーザは変身の旅人なり。ボルド人を破滅させたときは、巨大なナメクジの形を選択せり。
マケトレ人の第三回征服の時は、巨大な火を吹く恐竜。マケトレ人はその炎に焼かれて滅びたり!

とのこと。困ったなぁ。



ちなみにこれは字幕や文庫版だけの話で日本語吹替では

時を旅するものゴーザがこの世界に現れるのだ。かつてバルドロナイを征服した時、ゴーザは巨大なトーブに姿を変えた。メケトレックスの嘆願に応じ三度目の和解が実現した時、新しい姿となった。巨大なスロアーだ。シュブやズルの多くがその時のスロアーの恐ろしさを今も語り草としている

となっています。字幕も直しなさいよ…4K ULTRA HDでもいまだに戸田字幕だよ



Ghostbusters: The Video Gameにスロアー(ATARIのスペルミスでSlor)が登場するが見た目は全然ナメクジではない。



乱交ゲーム

おまけ

ルイスがディナをパーティーに誘った時のセリフ
「We’re gonna play Twister,do some break dancing.(ツイスターゲームやブレイクダンスをしよう)」

乱交ゲームやブレイクダンスをしよう」
と翻訳されたりも。
戸田さんからはツイスターはそう見えるのかもしれないが…乱交ゲームのあるパーティー誘うか?

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2024/03/05

ウィンストン・ゼドモアWinston Zeddemore

ゴーストバスターズメンバー。
奇人変人の揃うメンバーのなかで唯一ノーマルな一般常識を持ち合わせた人。
地味なキャラクターではあるが、実は超重要なバランサー。

Winston Zeddemore
元海兵隊 電子戦部隊でヘリコプターのパイロットなどをしていたらしい。

業務が忙しくなったゴーストバスターズが出した求人広告を見てやってきた。
超常現象については「雇ってもらえるなら何でも信じる」とのこと。
敬虔なクリスチャンのようで、曰く「イエスはかっこいいよ
※英語だと「I love Jesus’ style」

「1」終了後のゴーストバスターズ解散後は
ゴーストバスターズの仮装をしてレイモンド・スタンツと共に各地をドサ周り。

演じたのはアーニー・ハドソン(Ernie Hudson)
企画段階ではエディ・マーフィーの予定だったが、ビバリーヒルズ・コップ優先で辞退。



ゴーストバスターズ/アフターライフ

「2」終了後のゴーストバスターズ解散後、ウィンストン・ゼドモアは投資会社で成功、ゼドモア産業(Zeddemore Industries)を設立し世界的な大企業に成長した。
利益の芳しくないレイのオカルト書店も彼が家賃を肩代わりし、物語ラストにはファイヤーハウス(基地建物)を買い戻している。

(ファイヤーハウスは「レストランで儲けた俳優に買われて今はスタバ」とレイモンドが語っていたが、買い戻し時はスタバとして使われている形跡なし)

イゴンは頭脳、レイは情熱、ピーターは冷静さ(自分はセクシー枠とのこと)と語り、飛び入りだった「普通」な彼が「変わり者たち」をもっとも信頼し、来るべき危機にゴーストバスターズが必ず必要になると考え活動してた。
まさに信念の男。アツいね( ;∀;)

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ジャニーン・メルニッツJanine Melnitz

ゴーストバスターズ秘書。自称インテリ。愛称は「ジニー」

ジャニーン・メルニッツ
マイペースな女性。読書とラケットボールが好き。
電話応対、業務呼び出しなど担当。新規採用者の面接などもこなす。
「1」ではイゴン・スペングラーとちょっといい感じっぽいが、イゴンがああいう人なので言わずもがな…
仕事が無いとピーター・ベンクマンに嫌味(とばっちり)を言われたりする。

「2」でイメージがガラっと変わる。

Janine Melnitz
ピーターとディナのデート中、オスカーのベビーシッターなども引き受けるが実際世話したのはルイス・タリー。
子供ほぼ無視で二人でイチャイチャしている。
その後、ルイス・タリーといい感じに…

演じたのは、アニー・ポッツ(Annie Potts)
1952年テネシー州ナッシュビルに生まれ。トイ・ストーリーのボー・ピープの声優でも有名。



ゴーストバスターズ/アフターライフ

イゴン・スペングラーがNYを去りゴーストバスターズが廃業した後もサマーヴィルのイゴン宅に定期的に訪れ、請求書の支払いなど事務仕事を手伝っていた。
晩年のイゴンの動向を知る数少ない人物でイゴンの急逝を家族に連絡したのも彼女であった。



戦う女性

anime
ジャニーン・メルニッツはアニメ版やコミック版では事務仕事だけではなく、プロトンパックを背負い戦う女性ゴーストバスターズ第一人者である。
それだけにファンからするとゴーストバスターズ/フローズン・サマーの予告やプロモーション写真で登場したフライトスーツを着てプロトンパックを背負った彼女の姿はまさに感涙モノである。

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