トゥルー・ディテクティブTRUE DETECTIVE

どんな映画やドラマも「つかみ」が大事
つかみよければ全て良し(とまでは言い切らないが)
とくにドラマは最初の「つかみ」が微妙だとコンテンツ過多な時代においては継続するのが難儀な今日この頃

画期的な酷い殺し方、びっくり拷問
ビシャビシャ景気よく血が噴き出るとワクワクしちゃうよね

猟奇殺人ジャンルなんかでは「どれだけインパクトのある死体が出せるか」を重要視してまして
かつては「羊たちの沈黙」「セブン」「ハウス・ジャック・ビルト」なんかでグッと心を鷲づかみされたものです。

そんな死体のつかみが最高な作品がドラマが「TRUE DETECTIVE」(シーズン1と4)

TRUE DETECTIVE

犯罪捜査ドラマシリーズ。4シーズン

各シーズンごとに舞台地、出演者総入れ替えで毎シーズン豪華俳優が登場
未解決殺人事件の深い闇に引きずり込まれる刑事の物語。

シーズン通しての大雑把な概要としては
『清廉潔白でもないし、相棒とは出自も違えば気も合わない、ただし「あの事件の犯人だけは許さない」というただ一点において合致し事件究明にのぞむ刑事の話』 って感じ。

Season.1

TRUE DETECTIVE

お薦め度 ★★★★★
豪華!マシュー・マコノヒー、ウディ・ハレルソン

ルイジアナ州で起きた猟奇殺人を捜査する二人の刑事の物語。
過去(1995年)に起きた事件の捜査に関する聞き取り(2012年)というカタチで物語が進行し経緯が明らかになるにつれ、事件はまだ解決していないのではないかという疑惑が浮かび上がっていく。

TRUE DETECTIVEはシーズン3においてシーズン1の事件に言及があったので世界は同一線上ではあるようです。
しかし話自体は別地域、別人物、別年代なのでどのシーズンから見始めてもまぁ大丈夫なんですが
どれがオススメかと聞かれたらまずこのシーズン1。

インパクト大の死体でつかみは完璧、南部の荒涼としたハードボイルドな世界観。そこはかとないクトゥルー匂わせ。傑作です。アレクサンドラ・ダダリオの濡れ場が凶悪にエロいことでも一部界隈で話題に。

Season.2

TRUE DETECTIVE

お薦め度 ★★
コリン・ファレル、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス、テイラー・キッチュ

カリフォルニアで発見された市幹部の死体の真相解明をめぐる物語。
州、郡、市のそれぞれ思惑の異なる組織をバックボーンに持つ捜査官3人+マフィア1人が主人公格。

シーズン1が猟奇殺人ならシーズン2は闇の組織との闘いって感じでしょうか。ノリとしてボーダーライン的な…アクション要素はパワーアップしているが世間的には概ね不評な模様
オープニングがかっこいい

Season.3

TRUE DETECTIVE

お薦め度 ★★★
マハーシャラ・アリ、スティーヴン・ドーフ

1980年アーカンソー州に起きた子どもの失踪殺人事件を発端にヘイズ捜査官(マハーシャラ・アリ)の1980年、1990年、2015年の三つの時代が描かれる

シーズン2の評価が悪かったからかどうかは知らないがシーズン1のような過去の事件の捜査に関する聞き取りという形態が復活

三つの時代が同時進行で語られ、時々、どの年代かわからなくなる。
(1980年と1990年は基本マハーシャラ・アリの髪型判断なので、アレ?どっちだったかな?スティーヴン・ドーフがオールバックだし1990年か…みたいな) さらに2015年の主人公は高齢で記憶障害があるため話がややこしい。けどまぁ最終的には意外と腑に落ちる内容

時々、被差別意識で意固地にも見えてしまうヘイズ捜査官だけど1980年の彼をとりまく境遇や背景を考えれば当然。
少し時代はずれるが、以前見た「ゴッド・セーブ・テキサス」というテキサス州のドキュメンタリーで黒人の人がファミリーヒストリーを説明するときに
「私の曾祖父は〇〇で、彼の所有者は▲▲」
と語っていて人間に所有者がいるという圧倒的な隔世の感を覚えたのですが、そういう社会だったのだろうなぁと。実際そういう登場人物もいたし。

オープニングがシブい。

それにしてもマハーシャラ・アリのブレイドはどうなったのか

Season.4 Night Country

TRUE DETECTIVE

お薦め度 ★★★★
まさかのジョディ・フォスター!

極夜で1日中太陽が出ないアラスカ州エニスを舞台に8人の科学者の失踪事件の真相を究明する刑事の物語。

レクター博士もビックリに違いない「羊たちの沈黙」をしのぐインパクト大の死体は必見!

極寒で殺人事件といえば「ウインド・リバー」を思い出すけど(あれはワイオミング州でしたが)寒冷地独特の孤立無援、無法地帯感は南部アメリカとは違ったまた別のヒリヒリ感がありますね

Night Countryは全6話と短いのでお手軽なんですが
今シーズンはかなりオカルト味が増し増しなので好き嫌い分かれるかも。
そんでもってホラーテイストの中、いままでのシーズンになかった笑い要素もあったり。

説明できないような超自然的な事件に対して人為的なオチがつくのを期待していただけに、つまるところ何だった感がないこともない。


このTRUE DETECTIVEシリーズ、シーズン5も計画されているようなのでこの超自然的なノリで進むのか
次はどんな大物俳優がキャスティングされるのか
どんな死体が見れるのか。もろもろ楽しみです


Amazonでは現状シーズン1~3まで。シーズン4は日本では今のところU-NEXT独占かも
TRUE DETECTIVE(Amazon)
TRUE DETECTIVE(U-NEXT)

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2024/12/02

トビン・スピリットガイドTobin's Spirit Guide

トビン・スピリットガイド(Tobin’s Spirit Guide)は
イゴン・スペングラー博士やレイモンド・スタンツ博士がゴーストに関する情報を見つけるとき使用される「J・H・トビン」によって執筆された本で、様々なゴースト、精霊、悪魔や超自然現象、事件がまとめられているゴーストバスターズ作品内の架空書籍です。

Tobin's Spirit Guide

J・H・トビン(ジョン・ホレス・トービン)

1870年ロンドンで生まれ。世界各地の超常現象を調査して回りスピリットガイドを出版したとされる人物。
ガイドには秘密結社「ゴーザ崇拝」の記載があるため1920年以降の出版と言われている

時を経た『ゴーストバスターズ/アフターライフ』でもフィービーが、農場のイゴン・スペングラーの書斎で発見。
フィービーとポッドキャストはこの書籍からゴーザの存在を知ることに。

そんなトビン・スピリットガイドはその名を冠した書籍が実際に出版されており公式やそうじゃなさそうなものまで数種類存在。翻訳版出してほしいけど買う人死ぬほど少なそうなので望み薄…。

ということで以下にご紹介。※洋書なのでご注意

Tobin's Spirit Guide

Tobin’s Spirit Guide: Official Ghostbusters Edition

言語:英語 エリック・バーナム(著)・カイル・ホッツ (イラスト)

インサイトエディションから出版された公式本
ゴーストバスターズの映画、コミック、アニメ、ゲームに登場したゴーストを紹介する本。
全ゴーストにカイル・ホッツのイラスト付き。
カテゴリ別に48体のゴーストが掲載。スライマーさんはもとよりトーブやスロアーなんかもイラスト入りで載ってるよ

Tobin’s Spirit Guide: Official Ghostbusters Edition(Amazon)

Tobin's Spirit Guide

Tobin’s Spirit Guide: Revised 2016 Edition

言語:英語

New Occult Reviewsという所から出版されているようだが詳細は不明。
たぶん非公式?文章のみでイラスト一切なし。
心霊の分類(type of spirits)や、クラス分類(class of spirit)の説明に始まりゴーズトバスターズとはあまり関係のない古今東西の神話、伝承の神や悪魔の中にゴーザビーゴ大公などを混ぜ込んだ内容。
アルファベット順に掲載され、数えたら約380体ぐらいでした。掲載数からなんとなく解るように解説は基本的に簡易な説明が多い。たまに数ページにわたる気合の入った文章もあったり(ゴーザとか)
ノリとしてはメガテンの悪魔全集に近い。

Tobin’s Spirit Guide: Revised 2016 Edition(Amazon)

Tobin's Spirit Guide

Tobin’s Spirit Guide(Magnoli Clothiers)

言語:英語

映画用小道具やレプリカ販売で有名なMagnoli Clothiersが出している劇中プロップをイメージしたスピリットガイド。超かっこいい。
プロトンパックなどのメジャーどころのアイテムに比べたマニアック度合&お財布と相談した結果購入断念。
ニュートリノ・ワンドより高い…。円安が憎い!
内容は手元にないので詳細不明。

Tobin’s Spirit Guide(Magnoli Clothiers)

ゴーストバスターズの内容を楽しみたいならもちろん「Official Ghostbusters Edition」がお手軽でオススメです。

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2024/11/28

ザ・ペンギンTHE PENGUIN

THE PENGUIN

いや~面白くて一気見しちゃいましたよ『THE PENGUIN

GOTHAM/ゴッサム』が映画作品からは独立したドラマシリーズだったのに対し『THE PENGUIN』は『THE BATMAN(2022)』に登場したペンギン(オズワルド・コブルポット)が主人公のスピンオフドラマ

『THE BATMAN』ではメインヴィラン(悪役)のリドラーに対しペンギンはマフィア・ファルコーネファミリーの首領カーマイン・ファルコーネの右腕のという位置づけでヴィランというよりはギャングの一人って感じで、劇中でもバットモービルに追われて逃げ回る小物感満載でしたが、ペンギンといえばもちろんバットマン作品のスーパーヴィランの筆頭格。
『THE BATMAN』ラストで次なるヴィランとしての暗躍が示唆されたようにリドラー事件以後のペンギンがどのような道程をたどりバットマンの宿敵の一人となっていくのか。

そんな注目のおすすめドラマ『THE PENGUIN』を登場キャラかぶりがちのドラマ『GOTHAM』と比較しつつご紹介
※『THE PENGUIN』のネタバレはしませんが『THE BATMAN(2022)』のネタバレはあります。

ペンギン(オズワルド・コブルポット)

ペンギン

小柄で肥満体、傘に仕込んだ武器を使い、シルクハット、モノクル、タキシードがトレードマークのス―パーヴィラン。
ジョーカーやリドラーなど完全サイコパスと比較するとまだ理性的な犯罪者。
レストラン「アイスバーグ・ラウンジ」を拠点にしている。
現在アマプラで配信されているアニメ『バットマン マントの戦士』では女性版ペンギンが登場したりも。

THE PENGUIN
出演:コリン・ファレル(もはや彼の原形を留めていない気がする)
『THE PENGUIN』の主人公。お母さん大好き。デカイ。
カーマイン・ファルコーネの右腕。
カーマイン死後、数々の裏切りを多方面に行い裏社会をのし上がっていく。
頭に血がのぼると殺っちゃダメなひとでも殺っちゃううっかりさん
展望があるのか無いのか行き当たりばったりな策謀で自業自得ぎみに窮地に陥るも口八丁でぬるっと生き残るしぶとい男。
ギャングの一人にすぎないペンギンが如何にしてス―パーヴィランに至るのかにご注目。

GOTHAM
出演:ロビン・ロード・テイラー
お母さん大好き。ガリ。最終的に不自然に太る。
物語開幕時はカーマイン・ファルコーネの右腕フィッシュ・ムーニーの傘持ち。要は下っ端。
数々の裏切りを多方面に行い裏社会をのし上がっていく。出世、転落、復活を繰り返す作中屈指の頑張り屋さん
他のヴィランと比べて突出した才能も特殊能力もないが何故かぬるっと人の上に立っちゃう愛嬌の人。
『GOTHAM』では出世頭で、ある意味ゴッサム頂点の役職にも就くが転落も圧倒的。
他のイカレたヴィランと比べるとまだ理性的な方。リドラーとは愛憎入り乱れた関係に。

ソフィア・ファルコーネ

ソフィア・ファルコーネ

ゴッサムのマフィア最大組織ファルコーネファミリーのボスであるカーマイン・ファルコーネの娘
コミック初出は『バットマン:ロングハロウィーン
バットマン:ダーク・ビクトリー』ではハングマン(絞首刑執行人)という殺人犯として暗躍

THE PENGUIN
出演:クリスティン・ミリオティ
『THE PENGUIN』第二の主人公。もはや今作においてはスーパーヴィラン。
弟にルカ・ファルコーネがいる。
7人の女性を殺した殺人鬼ハングマンとして逮捕されアーカム州立病院に入院していたが10年後、父カーマインの死を契機に退院。アーカムに10年いただけあって眼光、佇まいがサイコパス。ヤクネタ感。
カーマイン・ファルコーネの娘ということで『THE BATMAN』の世界ではとある人物と関係が。
『THE BATMAN』作中でその人物の母の死因が「絞殺」と語られており…

今作のソフィア・ファルコーネを演じたクリスティン・ミリオティは当たり役じゃないでしょうか。怖いし。

GOTHAM
出演:クリスタル・リード
13歳の時に危険なゴッサムシティからマイアミに移住。
引退後のカーマイン・ファルコーネに助力を求めたゴードン刑事に協力するという口実でゴッサムシティに帰郷し暗躍する。
かなりの策謀家。父カーマインとは表面上は良好関係。兄にマリオ・ファルコーネ。
冷静に考えるとコイツをゴッサムシティに呼び込んだゴードンが悪い気がしないでもない

サルバトーレ・マローニ

サルバトーレ・マローニ

ゴッサムのマフィア第二の勢力マローニファミリーのボス。

THE PENGUIN
出演:クランシー・ブラウン
『THE BATMAN』冒頭で市長の麻薬組織撲滅作戦によってブラックゲート刑務所に送られたことが示唆されているが、実はカーマイン・ファルコーネの策謀だったことがリドラーの事件により発覚し、刑務所内からファミリーに指示を出し復讐の機会を狙っている。
マローニのウェイン夫妻殺害疑惑がカーマイン・ファルコーネにより語られるが実際のところカーマインの方も怪しい。
奥さんのナディア・マローニ(ショーレ・アグダシュルー)の声が激シブなので英語で是非。

※ショーレ・アグダシュルーはゴーストバスターズ/アフターライフのゴーザの声も担当。

GOTHAM
出演:デイヴィッド・ザヤス
新興マフィアのボスでレストラン経営者。ファルコーネファミリーと対立。
意外と有能。実利を取る人物で場合によってはカーマイン・ファルコーネと結託したりする場面も。

ちなみにクリストファー・ノーラン版では『バットマン ビギンズ』でカーマイン・ファルコーネが逮捕され『ダークナイト』でサルバトーレ・マローニがマフィアを牛耳っている。

拡張される世界観

今なお残るリドラーの爪痕。
『THE BATMAN』でのリドラーの堤防爆破は街の一角が水没した程度の描写でしたが実際はそんなもんじゃない大災害だったことが被害者視点で補完されます。
余裕で千人以上死んでそうだけど、あれだけやったリドラーでもアーカム送りで済むのでやはりゴッサムシティは異常です。

世界観という意味では『THE BATMAN』ではほとんどのシーンが夜間だったので昼のゴッサムシティが新鮮だったりも。


来るべき『THE BATMAN』続編に必修科目というわけではないでしょうが『THE PENGUIN』面白いので是非おすすめです。全8話と短いし。まぁ今のところU-NEXTでしか見れませんが…

ピースメイカー』もよかったしDCコミック実写ドラマ、最近好調ですなぁ

THE PENGUINーザ・ペンギンー予告
THE PENGUINーザ・ペンギンー(U-NEXT)

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2024/11/23

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